
- 椎間板ヘルニア(頸部)
ヨークシャー・テリア ♂ 16歳 3.4kg
立てなくなったとのことで来院。食欲はあったが、横臥状態で前肢後肢が麻痺していた。
原因究明のため、CT・MRIを実施、頸部C4-C5にヘルニアが見つかり、頸部腹側減圧術(ベントラルスロット)
を行うことにした。
MRI画像です。
複数椎間板の突出部位が認められますが、今回原因と
なっているのは、4番目と5番目の頸椎の間です。
かなり大きく突出しています。
※別病院にて撮影
術中の写真です。
腹側からアプローチしている所です。
気管が見えています。
頸椎が見えてきました。
筋肉を剥離していきます。
マイクロエンジンで穴を空けました。
突出している椎間板物質も同時に摘出します。
- 椎間板ヘルニア
M・ダックス ♀ 12歳 7.2kg
両後肢麻痺で来院。深部痛覚もほぼなくなっていた。尿もでないということで、CT・MRIを実施した。
L1-L2の椎間板ヘルニアが見つかり、右側より片側椎弓切除術を行った。
術前のMRIです。場所は腰椎の1-2番目の間です。
白い部分が圧迫部位になります。
右側から大量に突出しているのがわかります。
※別病院にて撮影
手術中の様子です。
椎弓を切除すると、大量の椎間板物質がでてきました。
椎間板物質除去後です。
脊髄が見えるようになりました。
除去した椎間板物質です。
神経症状を早期に回復するためには、
できるだけ早く圧迫物質を取り除くことが必要です。