
- 眼球摘出術(悪性黒色腫)
猫 ♂ 6歳5か月 5.3kg
眼球に黒いしこりがあり、腫瘍が疑われた。経過を見ていたが、少し大きくなってきたため
眼球摘出を行うことになった。
右眼の外側に黒いしこりがあります。
眼球摘出を行いました。
陥没を防ぐため、眼窩内に脂肪を注入しました。
病理検査は悪性黒色腫(眼球内メラノーマ)でした。
- 肝臓腫瘍摘出術
ヨークシャー・テリア 14歳 ♀ 1.8kg
陰部から膿が出て出血もしてるということで来院。検査の結果、軽度の貧血、子宮蓄膿症、肝臓腫瘍が
認められた。緊急手術により、肝臓腫瘍、子宮卵巣を摘出した。
術前のレントゲンです。
肝臓のあたりが不鮮明です。
肝臓のあたりを超音波検査しました。
腫瘍が認められます。
術中の様子です。
先に子宮卵巣を摘出しました。
写真では肝臓の大きな腫瘍が見えてます。
まわりとかなり癒着しており、ソノサージによって丁寧に剥離しながら摘出しました。
かなり大きかったので、摘出には時間がかかり、
大変でした。
腫瘍は「胆管腺腫」で良性腫瘍でした。
- 腹腔内腫瘍摘出術(血管肉腫2)
ゴールデンレトリーバー ♀ 13歳 35.8kg
腹水がたまっており、お腹に腫瘍があるとのことで来院。食欲もなかった。検査の結果、脾臓あたりに腫瘍があり、
貧血(Ht19.6)もあったため、脾臓腫瘍からの出血を疑い、緊急手術を行った。
術前のレントゲンです。
脂肪も多く、腫瘍の位置がよくわかりません。
エコー画像です。
脾臓あたりに大きな腫瘤を認めました。
術中の様子です。
すでに腹腔内に1.5ℓもの出血がありました。
脾臓に大きな腫瘍ができていました。
今回は貧血もあり、少しの出血も許されない状態でした
が、超音波メスを使い、外科的侵襲による出血はほぼゼロ
で脾臓を短時間で切除することができました。
病理検査の結果「血管肉腫」でした。
- 腹腔内腫瘍切除、腸管吻合術(腸リンパ腫)
猫 ♀ 8歳3か月 7.5kg
食欲不振、嘔吐を主訴に来院。黄疸も出ており、内科治療を行なっていたが、改善しないのでCT検査をした所、
腸腫瘍が見つかり、切除することになった。CTでは腹腔内に腫瘍が転移していた。
手術中の様子です。
明らかに腸腫瘍が認められます。
腫瘍、リンパを切除し、
正常な腸の部分どうしを吻合しました。
病理検査は「悪性リンパ腫」でした。
- 腫瘍切除術(毛芽腫)
ヨークシャーテリア ♂ 15歳11か月 3.45kg
右耳の下の腫瘍が大きくなってきたとのことで来院。切除希望のため、麻酔下でレーザーを使い切除した。
手術中の様子です。
今回は腫瘍の付け根が細く、果実の房状に腫瘍が
できていたため、そのままレーザーで切除しました。
出血もほとんどなく、短時間で手術が終わりました。
病理検査では、良性の「毛芽腫」(基底細胞腫)でした。