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【天満の動物病院】いつ感染する?犬や猫の寄生虫は定期的に予防しましょう

こんにちは。
大阪市北区の【同心動物医療センター】です。

 

今回は、ワンちゃんや猫ちゃんの身近に潜む危険、寄生虫についてのお話しです。
私たちの周りには、ダニやノミをはじめ、たくさんの寄生虫が見えないところで生活しています。

 

「わが家は室内飼いだから大丈夫!」
と安心していませんか?
じつは、室内飼いであっても、外と完全に隔離されているわけではないため、感染する可能性はあるのです。
大切な家族であるワンちゃんや猫ちゃんを守るため、寄生虫について知り、効果的に予防を行いましょう。

 



院長

院長 中島 健介

医院名:同心動物医療センター
所在地:〒530-0035
大阪府大阪市北区同心2丁目15−4



 

犬や猫の寄生虫感染は年間を通して注意!定期的に予防しましょう


一緒に暮らすワンちゃんや猫ちゃんの寄生虫予防は、年間を通じて行うことが大切です。

 

犬や猫の代表的な寄生虫として、ノミやダニ、蚊によって媒介されるフィラリアなどがあげられます。
これらの寄生虫は、屋外では春から秋にかけて活動が活発になり、寒い冬には活動を停止するのが一般的です。
しかし、室内ではあたたかい環境で冬を越せるため、一年中活発に活動します。
また、寄生虫には身体の表面ではなく体内に感染するものもいます。
体内に棲みつく寄生虫は、動物の体内は体温が一定に保たれているため、感染の季節を問いません。
感染している動物との接触によって、一年中感染する可能性があります。

 

つまり、ほとんどの寄生虫に感染するリスクは年中を通してあるため、年間を通して適切な寄生虫の予防を行うことが大切なのです。

 

 

寄生虫はどんなときに感染する?


寄生虫には、体表に寄生する「外部寄生虫」と体内に寄生する「内部寄生虫」がいます。
外部寄生虫はおもに屋外で寄生することが多く、内部寄生虫は感染している動物との接触によって寄生します。

 

外部寄生虫は、犬や猫の皮膚から吸血して栄養にしている、ノミやダニです。
おもに草むらに生息し、散歩やドッグランを利用したときなどに寄生されることが多くみられます。
また、屋内では以下のような場所に潜んでいます。

・ノミ:カーペットや毛布、動物の皮膚や毛の中
・ダニ:畳や布団の中

 

掃除をするときは、これらの場所を入念に行うとよいでしょう。

 

内部寄生虫は、多くは動物の体外では卵の状態で存在して姿が見えないため、寄生されていることに気づくのが遅くなってしまいがちです。
内部寄生虫の感染は、以下のようなケースが考えられます。

・寄生された動物のフンの中から卵を取り込んでしまう
・寄生した虫やネズミなどを食べてしまう
・母親の胎盤を経由して子に感染する
・母乳を経由して子に感染する

 

いずれの寄生虫も、感染が見つかった時点ですばやく駆虫することが大切です。

 

季節ごとの感染リスクとその対策

身体の表面に寄生するノミやダニなどの外部寄生虫は、あたたかくなると活発に活動します。
季節ごとに行える外部寄生虫の感染リスクと対策は以下のとおりです。

 

あたたかくなり、ノミやダニの活動が活発になります。
ワンちゃんの散歩に出かける際、草むらや花壇などにはなるべく入らないようにしましょう。
ワンちゃん・猫ちゃんとも、外から帰ってきたときにはブラッシングやシャンプーをして、体表へのノミ・ダニの付着を防ぎます。
通年で駆虫薬の投与を投与している以外の方は、春から駆虫薬の投与を始めましょう。

 

ノミ・ダニは梅雨のシーズンに繁殖しやすい条件が整うため、特に注意が必要です。
ペットを飼育していても使用できるくん煙剤の使用や、布団や畳を干すなどして、ノミ・ダニが繁殖しにくい環境を作りましょう。

 

また、夏に特に気をつけたいのが、蚊に媒介されるフィラリア症です。
フィラリア症は、蚊に刺された犬が犬糸状虫に感染することで、最終的に心臓に多数の犬糸状虫が寄生して死に至る病気です。
フィラリア症の予防は、蚊が発生した1ヶ月後から寒くなって活動しなくなる1ヶ月後までの間、毎月予防薬を投与します。
地域差はありますが、5月~12月ごろが一般的な投与期間です。

 

蚊の発生が多い夏は、予防薬の投与に加えて以下のような点に気をつけましょう。

・蚊が多く潜む草むらや田畑、水辺、山の中などに行かない
・ペット用の虫よけスプレーや蚊取り線香・防蚊服などを使用して蚊を近づけない

 

ノミ・ダニだけでなく、近年では長引く猛暑の影響で蚊もまだまだ活発に活動しています。
夏同様、蚊に近づかない・蚊を近づけない対策を続けましょう。

 

寒さによって屋外でのノミの活動は収まりますが、あたたかい室内に潜んでいる場合があるため、引き続き注意が必要です。
ダニは、草むらなどで一年中活動しています。
注意したいのが、孵化したばかりの小さなダニです。
冬に多くみられ、体表に付着した場合には小ささから発見が遅れがちになります。
ペットの清潔を保ち、寝具などはしっかり乾燥させましょう。

 

寄生虫感染はどうやって見つける?


ノミやダニの感染は体表で発見できますが、体内に寄生する内部寄生虫はどうやって発見するのでしょうか。
飼い主様が内部寄生虫を発見するケースは、おもに以下の二つです。

1.ペットのフンや肛門の周りに寄生虫の卵が混じっているのを見つける
2.ペットの体調が悪く動物病院で検査をしたら寄生虫の感染が原因だった

 

寄生虫の感染を早期発見するために、普段からペットの身体や排泄物を確認することが大切です。

 

 

犬と猫の代表的な寄生虫の種類と症状~ノミ・ダニ・蚊~


ここで、知っておきたい代表的な寄生虫の種類と症状をお伝えします。
まず、ワンちゃんと猫ちゃんに共通するのがノミとダニです。

 

ノミ

ノミは高い跳躍力を持ち、すばやく逃げます。
ノミに刺されると、以下のような症状が現れます。

・唾液によって皮膚炎が起こる
・脱毛することもある
・犬はお腹やお尻のあたりの発症が多い
・猫は背中からお尻にかけて発症が多い
・激しいかゆみが続く
・ノミを飲み込んでしまうと瓜実条虫に感染する可能性がある

 

ダニ・マダニ

ダニは、ノミよりも動きが遅く、吸血すると膨らむのが特徴です。
ダニに刺されると、以下のような症状が現れます。

・激しいかゆみ
・吸血によって貧血を起こすこともある
・マダニによって貧血・発熱などを起こす犬バベシア病になる可能性がある
・マダニによって猫は重い重症熱性血小板減少症候群になる可能性がある

 

ノミやダニに刺されると、不快なかゆみが続きます。
寄せ付けないようにしっかり予防しましょう。

 

蚊に媒介される寄生虫は犬糸状虫(フィラリア)は、犬だけでなく猫も感染します。
しかし、猫の場合は寄生しても成虫にならない場合が多く、心臓に寄生するのは数匹程度です。
猫では嘔吐や呼吸困難、寄生虫の死骸が血管に詰まることによる突然死の可能性があります。

 

犬に多い寄生虫の種類と症状

犬の体内に寄生するのは、以下のような寄生虫です。

 

犬回虫


・母犬から子犬への感染が多い
・白く細長い形状
・腸に寄生して栄養を奪う
・嘔吐・下痢・腹痛などを引き起こす

 

犬鞭虫(いぬべんちゅう)


・盲腸に寄生して吸血する
・貧血や発育不良・下痢・血便などがみられる

 

瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)


・ノミを介して感染する
・小腸に寄生して栄養を奪う
・毛づやが悪くなったりやせたりする

 

犬鉤虫(いぬこうちゅう)


・小腸に寄生して吸血する
・貧血や黒い血便・腹痛がみられる

 

そのほかにも、コクシジウムやトリコモナスという原虫も小腸に寄生する寄生虫で、子犬のときに感染することで発育不良や下痢を引き起こします。

 

猫に多い寄生虫の種類と症状

猫に多くみられる寄生虫は、以下のものです。

 

猫回虫


・白く細長い寄生虫で感染頻度が高い
・嘔吐・下痢・栄養失調がみられる

 

条虫(サナダムシ)


・小腸に寄生する
・嘔吐や下痢・お尻の周りのかゆみなどがみられる
・ノミを媒介する瓜実条虫やカエルやヘビから感染するマンソン裂頭条虫などがいる

 

エキノコックス


・ネズミを介して寄生する
・猫の場合は無症状

 

ほかにも、犬同様にトリコモナス・コクシジウムといった原虫の感染がみられます。

 

 

犬や猫の寄生虫は人にもうつる?


犬や猫の寄生虫の多くは、人に感染する可能性があります。
寄生虫により引き起こされる症状は犬や猫・人によって異なるのが特徴です。
たとえばエキノコックスは猫では無症状ですが、人に感染すると肝機能障害を引き起こします。
寄生虫を予防するのは、ワンちゃんや猫ちゃんのためだけでなく、一緒に暮らす飼い主様を守るためでもあるのです。

 

 

犬や猫の寄生虫の予防と治療


寄生虫の予防は、ノミやダニは市販の駆虫薬を使用することで行えます。
また、ほとんどの寄生虫は、動物病院で薬を処方してもらうことで予防が可能です。

 

動物病院での寄生虫の予防と治療

動物病院では、薬によって寄生虫の予防と駆虫を同時に行うことができます。
外部寄生虫のみに作用する薬、内部寄生虫のみに作用する薬、両方に作用する薬など、さまざまな種類があります。
また、投与の方法も、体表に滴下するものから錠剤タイプ、クッキータイプなど、ペットに投与しやすいタイプを選ぶことが可能です。

 

犬と猫の健康を守るために予防は大切です

寄生虫の感染を放置していると、小さなころは栄養失調から発育が悪くなったり、成長してからもさまざまな症状から、健康状態の悪化がみられたりします。
大切なペットの健康を守るため、定期的に寄生虫の予防を行い、また感染が疑われる場合は、早めに動物病院で検査を受けましょう。

 

 

犬や猫の寄生虫予防は同心動物医療センターへご相談ください


天満の【同心動物医療センター】では、寄生虫の検査から予防・駆虫まで行うことが可能です。
特に、迎えたばかりのワンちゃんや猫ちゃんは健康診断とともに寄生虫検査を実施して、健康を守りましょう。
また、寄生虫の卵が見つかった場合や長期間体調が悪いといった場合にもご相談ください。
原因を究明して、適切な治療を行います。

 

当院では、年間を通じた予防薬の投与を推奨しています。

 


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