
こんにちは。
大阪市北区の【同心動物医療センター】です。
ワンちゃんの歯の黄ばみや歯石、口臭が気になっていませんか?
年齢が若いうちは真っ白な歯も、年齢を重ねるごとに黄ばみや歯石が目立つようになります。
歯石を放置していると、ワンちゃんも歯周病を発症する恐れがあります。
ワンちゃんは、むし歯にはなりにくい動物ですが、歯周病には注意が必要です。
歯周病が進行すると、口臭が出たり、歯ぐきが下がって歯が抜けやすくなったりします。
お口は、ワンちゃんにとって食事以外にも、ものを運んだり毛づくろいをしたり、威嚇の際に使用したりと、生活に直結する大切な器官です。
しかし、歯周病が進行するとお口の機能を十分に使うことができなくなってしまいます。
歯周病を予防するために、歯磨きをはじめとするケアは欠かせません。
今回は、ワンちゃんの歯周病の原因や恐ろしさ、予防の方法などをお伝えします。

院長 中島 健介
医院名:同心動物医療センター所在地:〒530-0035
大阪府大阪市北区同心2丁目15−4
Contents
発症する可能性は高い!犬の歯周病に注意しましょう

歯周病は、日本人は発症する割合が高くなじみが深い病気ですが、じつはワンちゃんも高い発症率を示す病気です。
ワンちゃんの80~90%が、歯周病にかかるといわれています。
参照: J-STAGE|ペット栄養学会誌|犬の歯周病原菌数と歯肉の炎症の経時的変化について>
ワンちゃんにとって、お口はただ食事をする器官だけではありません。
人間の手のような役割も果たしています。
ものをくわえて運んだり、おもちゃで遊んだり、ワンちゃんの生活にとって欠かせない役割をお口は持っているのです。
ワンちゃんがいつまでも快適な生活を送るために、歯周病の進行は抑える必要があります。
また、ワンちゃんの場合、歯周病が進行すると歯が抜けやすくなるだけでなく、
・下顎が骨折する
・全身の病気の原因になる
など、お口以外の場所に症状がおよぶ可能性があります。
いつまでも健康的な生活を送るためにも、歯周病の予防は欠かせません。
多くのワンちゃんが発症する恐れのある歯周病だからこそ、日ごろからのケアが重要なのです。
歯周病の原因と症状

ワンちゃんの歯周病の原因とおもな症状をご説明します。
歯周病の原因
歯周病の原因は、お口の中に潜む細菌です。
「グラム陰性偏性嫌気性細菌」という細菌が、歯ぐきをはじめとする歯周組織に感染することで歯周病が発症します。
つまり、歯周病とは細菌による感染症なのです。
歯周病の原因となるグラム陰性偏性嫌気性細菌は、以下のような特徴を持ちます。
・染色法の一つであるグラム染色で陰性(ピンク色)を示す
・酸素がない環境でしか生育しない
これらの細菌は、放っておいても自然に数が減少することはありません。
ケアをしなければ、お口の中で数がどんどん増えて、歯周病の発症リスクはますます高くなります。
ワンちゃんの歯周病を予防するには、歯磨きや定期的な歯石取り(歯石除去)によって、お口の中をきれいにする必要があるのです。
歯周病の症状
ワンちゃんが歯周病になると、以下のような症状がみられます。
・口臭
・お口を痛がる
・食欲減退
・歯肉炎
・歯が抜ける
口臭は、歯周病が進行するほど強くなります。
歯肉炎は、症状が軽い場合は歯ぐきの色がわずかに赤くなったり少し腫れがみられたりしますが、症状が進行するほど、その程度がひどくなるのです。
場合によっては、潰瘍がみられる場合もあります。
歯肉炎がひどくなると、痛みで食べものを食べられなくなるだけでなく、歯ぐきが歯を支えられなくなり、やがて歯の脱落につながってしまいます。
また、お口の中以外にも、
・くしゃみ・鼻水
・口腔鼻腔瘻(こうくうびくうろう)
・下顎の骨折
・骨髄炎
・心臓や肝臓、腎臓の病気の発症
などを引き起こす場合があるのです。
口腔鼻腔瘻とは、上顎の犬歯や前臼歯の部分で歯周病が進行することで、歯を支える歯槽骨の吸収が進み、お口の中と鼻腔が通じてしまった状態です。
口腔鼻腔瘻になると、くしゃみや鼻水がよくみられます。
このように、歯周病が進行することで、食べものを十分に食べることができなくなるだけでなく、日常生活でさまざまな不便を引き起こします。
お口は健康の基本です。
ワンちゃんがいつまでも快適で健康的な生活を送れるために、歯周病のケアはしっかりと行いましょう。
歯周病かどうかチェックする方法

歯周病は、進行の初期には症状がわかりにくいため、気づいたときにはかなり進行していたというケースが少なくありません。
飼い主さまがワンちゃんの歯周病を疑われるケースは、それまでのように食事をとらなくなったり、口臭が気になったりする場合です。
気づきにくい歯周病をチェックするには、動物病院での健康診断を利用しましょう。
健康診断の際に歯や歯ぐきの状態、歯石の蓄積状態などをチェックすることで、歯周病を早期に発見することが可能です。
犬の歯周病の予防法

ワンちゃんは、お口の中が弱アルカリ性で、人間のおよそ5倍、歯垢が歯石に変化しやすいといわれています。
そのため、3歳を超えると歯石の沈着が目立ち始め、4歳以上になるとおよそ8割が歯周病を発症しているとの報告があります。
参照:J-STAGE|日本補助犬科学研究|伴侶犬に対する予防歯科の有用性に関する研究 p59 Ⅳ.考察>
歯石は、歯周病菌のかたまりです。
歯石の沈着を防ぐことは、歯周病の予防に役立ちます。
おうちでできるワンちゃんの歯磨きと、定期的な歯石取りによって、歯石の沈着を防ぐことが大切です。
歯磨き
ワンちゃんの歯周病予防の基本が、ご自宅で行う歯磨きです。
歯石は、歯垢(プラーク)が唾液中のミネラルと結びついて石のようにかたくなったもので、歯磨きによって歯垢の蓄積を防ぐことが、歯石の沈着予防につながります。
また、歯磨きは、お口の中に潜む歯周病菌以外の感染性微生物を減少させる効果もあるのです。
お口の中の細菌には、普段は悪さをしなくても、咬傷やひっかき傷などで感染症を発症させるものもいます。
歯磨きを行うことで、それらの細菌の数を減少させることができ、発症リスクを抑えることにもつながるのです。
歯石取り(歯石除去)
歯石のもととなる歯垢は、歯磨きですべてを落としきることはできず、そのために少なからず歯石は蓄積していきます。
年に1回は、歯石取りをはじめとするプロケアを受けて、ワンちゃんのお口の健康を守りましょう。
2022年の調査では、調査の対象となった半数以上の方が、年に1回、ワンちゃんの健康診断を実施していることが報告されています。
ワンちゃんの健康を守るために、ワンちゃんの口腔ケアに高い関心をもつ飼い主さまが多いことがわかります。
ぜひ、健康診断に合わせて、お口のプロケアも取り入れましょう。
参照:J-STAGE|日本補助犬科学研究|伴侶犬に対する予防歯科の有用性に関する研究 p60 Ⅳ.考察>
日常生活で気をつけること

ワンちゃんの歯周病を予防するために、毎日の歯磨きはとても大切です。
中には歯磨きが苦手で、デンタルガムや歯磨き効果のあるおもちゃを歯磨きの代わりにされている方もいらっしゃるかもしれません。
デンタルガムを継続して使用することで、使用しない場合と比べて、およそ57%程度の歯垢の付着を減少させる効果があることが報告されています。
参照:J-STAGE|動物臨床医学|デンタルガムによる犬の口腔内衛生効果 p111 結果>
しかし、デンタルガムやおもちゃだけでは、歯ぐきや歯と歯ぐきの間にできる歯周ポケットの歯垢を落としきることができません。
「歯磨きはしていないけれど、代わりの物を使用しているから大丈夫」と思っていたのに、実際には歯周病がかなり進行していたというケースもあります。
ワンちゃんが歯磨きに慣れるまでは大変かもしれませんが、将来のお口の健康のためにも、歯磨きの習慣を身につけておきましょう。
歯周病が進行した場合には手術が必要な場合もあります

ワンちゃんの歯周病は、歯ぐきの検査(プロービング検査)やX線検査などによって診断され、その症状は4段階に分類されます。
もっとも症状が重い4段階目になると、歯周病の治療を行っても歯を維持することが難しく、抜歯を検討する必要があるのです。
また、抜歯を実施する前の段階であっても、歯ぐきの再生を試みるにあたって、外科的な治療が必要になる場合もあります。
お口の健康を守るために必要とはいえ、これらの治療はワンちゃんにとって負担となります。
日常的な歯磨きと定期的なプロケアを実施することで歯周病の予防ができる可能性は高くなるため、継続してケアを続けることが大切です。
歯周病は、お口だけではなく全身の病気の原因にもなる、恐ろしい感染症です。
より長く健康を維持するためにも、ワンちゃんのお口のケアを続けていきましょう。
犬の歯石取りは同心動物医療センターへご相談ください

ワンちゃんの歯周病が気になる方や、歯周病予防につながる歯石取りをご希望の方は、桜ノ宮の【同心動物医療センター】にご相談ください。
当院では、「超音波歯科用スケーラー」を用いた歯石取りを行うことが可能です。
超音波歯科用スケーラーは、身体の小さなワンちゃんのお口にも入るコンパクトな形状で、歯周ポケットの奥にある歯石もしっかりと落とします。
口臭が気になっていた場合でも、歯石を取り除くことで改善が期待できます。
当院をご利用いただく際は、24時間受付可能なWEB予約をご利用ください。
お車でご来院の際は、「タイムズ同心」もしくは近隣の「三井のリパーク」をご利用いただくことで、最大400円分の無料駐車券をお渡ししております。
受付の際にお申し出ください。






