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【大阪市北区の動物病院】長生きの猫は腎臓病に注意!症状や栄養管理を解説

 

こんにちは。
大阪市北区の【同心動物医療センター】です。

 

飼育のしやすさやかわいらしい外見から、猫ちゃんは人気が高いペットです。
また、ペットとして飼育する場合、長生きすることでもよく知られています。
猫ちゃんは腎臓に病気を抱えやすく、年齢が上がるほど注意が必要です。

 

今回は、猫ちゃんの腎臓病の原因や症状、発症させない・進行させないための栄養管理についてご説明します。
大切な猫ちゃんにいつまでも元気で長生きしてもらうために、できることから気をつけていきましょう。

 

 

院長

院長 中島 健介

医院名:同心動物医療センター
所在地:〒530-0035
大阪府大阪市北区同心2丁目15−4

 

 

腎不全にもつながる!長生きの猫ほど腎臓病に注意しましょう


猫ちゃんにとって、腎臓病は注意が必要な病気です。
腎臓病にはいくつかの種類がありますが、その中でも、「慢性腎臓病」は、猫ちゃんの主要な死亡原因となっています。

 

慢性腎臓病とは

慢性腎臓病とは、緩やかに症状が進む腎臓病で、一度進行が始まると、改善することが難しい病気です。
進行がゆっくりであるため病気に気づきにくく、気づいたときには進行していたというケースも少なくありません。
数ヶ月から数年にわたって症状が持続・進行して、最終的には腎臓が機能しなくなる「腎不全」になります。

 

急性腎不全とは

慢性腎臓病に対して、急に腎臓の機能が衰える病気を「急性腎不全」といいます。
急性腎不全は結石がたまって尿が出なくなる尿石症や、交通事故などによって膀胱や尿管が破裂して尿を出せなくなるケース、細菌感染によって引き起こされるケースなど、さまざまです。
また、急性症状から始まって、慢性腎臓病に移行するケースもあります。

 

腎臓は、身体の中の老廃物や余分な水分をろ過して、尿として排泄してくれる大切な器官です。
腎臓の働きが弱まったり機能しなくなったりすると、身体にたまった不要物を排出することができなくなるため、健康を維持することが難しくなってしまいます。
猫ちゃんがいつまでも元気でいるためには、腎臓の機能を維持することはとても大切なのです。

 

 

猫の腎臓病の症状


猫ちゃんの腎臓病のステージと、それぞれの症状についてご説明します。
猫ちゃんおよびワンちゃんの慢性腎臓病は、国際獣腎臓病研究グループ(IRIS)によって、第1期から第4期まで、4段階のステージに分類されています。
これは、血液検査でわかる血しょうクレアチニン値と、それぞれのステージでみられる特徴に基づいて分類されたものです。

 

血しょうクレアチニン濃度

血しょうクレアチニン濃度は、腎臓の働きを知るために利用される値で、値が高くなると、腎機能の低下が疑われます。
値が高いからといって必ずしも腎機能が低下しているとはいえません。
脱水によって高くなることもあるためです。
しかし、腎臓病の判断をする上で大切な指標となるのです。

 

それぞれのステージでの血しょうクレアチニン濃度の指標は、以下のとおりです。

・第1期:1.6mg/dL未満
・第2期:1.6~2.8mg/dL
・第3期:2.9~5.0mg/dL
・第4期:5.0mg/dL以上

 

第1期および第2期:早期の症状

続いて、ステージごとの症状をご説明します。
慢性腎臓病の4段階のステージのうち、第1期と第2期が早期の症状とされています。

 

このステージでは、尿縮機能の低下が確認されます。

 

尿が薄くなる

猫ちゃんをはじめとする動物は、腎臓の状態が正常であれば、体内の水分量に応じて尿の濃さを調節することが可能です。
この機能を「尿縮機能」といい、体内の水分量を調整するのに役立っています。
しかし、腎機能が衰え始めると、尿縮機能の低下がみられ始めます。
猫ちゃんの場合、正常な状態であれば尿比重が1.001~1.080の範囲で調節できるのに対し、腎機能の衰えによって1.007~1.035の範囲に変化するのです。


参照:J-STAGE|動物臨床医学|慢性腎臓病(CKD)の臨床的重要性と考え方 p72 2.CKDの診断および対処法>

 

尿比重が低いということは、尿が薄く希釈された状態になっています。
本来であれば腎臓でろ過されるべき老廃物が十分にろ過されていない状態で、身体にとってよくないものが出し切れていない状態です。
慢性的に尿比重が低い状態が続けば、身体にとってよくないものが少しずつ蓄積されていくため、次第に健康に悪影響をおよぼします。

 

尿にタンパク質が混じる

タンパク尿の検出も第1期の段階で確認される症状です。
タンパク尿とは、尿の中に基準値よりも多いタンパク質が検出される状態です。

 

腎臓が正常に働いている状態であれば、尿中に基準値よりも多いタンパク質が検出されることはほとんどありません。
まれに、発熱や運動をたくさんしたあとにも検出されることがありますが、それらは一時的な症状です。

 

タンパク尿が検出された場合には、複数回にわたって尿検査を行い、どれくらいタンパク質が排出されているのか、何が原因でタンパク尿が検出されているのかなどを調べて、病気の特定を行います。

 

そのほかにも、腎臓の形態的異常も、第1期で見られる症状です。
腎炎や腎腫瘍などがないか、レントゲンによる画像診断を行います。

 

第2期の症状

第2期になると、血液中の老廃物の量が増加していきます。
ただし、体調への影響はほとんどみられないか軽度で、日常生活の中で気づくのは難しいでしょう。
健康診断を利用した検査を行うことが、早期発見につながるのです。

 

第3期:中期の症状および第4期:末期腎不全


第3期になると、身体に蓄積する老廃物の量が増えることで、腎臓以外にもさまざまな影響をおよぼす可能性があり、注意が必要です。
第4期になると、腎臓の機能のほとんどが失われてしまいます。
体内の老廃物を、自力で排出することが難しくなってしまうのです。

 

慢性腎臓病で確認される症状

慢性腎臓病では、進行するにつれて以下のような症状が確認されることがあり、それぞれ治療が必要になる場合があります。

・脱水
・高リン血症
・貧血
・高血圧症
・体重減少
・タンパクが混じった尿が出る など

 

 

腎臓病の進行を遅らせるには栄養管理が重要


慢性腎臓病は進行性の病気で、症状が確認された場合、元の状態に戻すことは難しいため、症状の進行を少しでも遅らせることが大切です。
猫ちゃんの場合、処方食による栄養管理を実施することで、症状の進行を遅らせ、寿命を延ばすことにつながります。

 

血しょうクレアチニン濃度が2.0mg/dLを超えた場合には、腎不全の療法食に切り替えることで、症状の進行を緩やかにできるといわれています。
検査を行った結果、腎機能の低下が判明した場合には、早い段階での切り替えを検討しましょう。

 

血中クレアチニン濃度が2.0~4.5mg/dLの猫ちゃん55頭を対象にした試験では、処方食を継続的に与えた場合、そうでない猫ちゃんよりも腎臓病による死亡リスクがはっきりと下がったことが確認されています。
慢性腎臓病の早めの対策をすることが、大切な猫ちゃんの健康維持につながるのです。


参照:J-STAGE|ペット栄養学会会誌|慢性腎臓病の栄養管理 p31>

 

リンの制限は欠かせない

慢性腎臓病が進行するにつれて、体内のリンやカルシウムのバランスを取ることが難しくなります。
体内のリンの含有量が増えると、高リン血症を発症しやすくなり、さらに腎機能を低下させる要因となるため、慢性腎臓病の場合は、リンの摂取を控えることが必要です。

 

リンは、食事中のタンパク質から供給されます。
そのため、慢性腎臓病が確認された場合には、タンパク質の摂取量を抑えて、食事中のリン含有量を低くする必要があるのです。

 

カリウムのコントロールも重要

慢性腎臓病の猫ちゃんは、血液中のカリウム濃度の低下がよくみられます。
血液中のカリウム濃度が低下すると、筋力低下など、身体にさまざまな影響があらわれます。
腎臓の働きもさらに悪化するため、体内のカリウムの量をコントロールすることはとても重要です。
慢性腎臓病の場合は、食事を利用して、カリウムの積極的な摂取を行います。

 

 

腎臓病対策の食事への切り替え方


食事療法は、猫ちゃんの腎臓病対策の基本となります。
しかし、猫ちゃんはワンちゃんのように食欲旺盛で何でも食べる子は少数で、中には決まったものしか食べないという子もいらっしゃるでしょう。
処方食はそれまでの食事よりも嗜好性が劣ることもあり、切り替えが難しいと感じられる方も少なくありません。

 

食事の切り替えは、以下の点がポイントです。

・一気に切り替えず、少しずつ混ぜて切り替える
・それまでの食事の形態を変えない(ドライフードや缶詰フード)
・食べない場合は味付けを工夫する
・嘔吐が続くなど、食べようとしないときに無理に切り替えない

 

食事の切り替えはきわめてゆっくり、的確に行うことが大切です。

 

 

腎臓病の早期発見に健康診断は大切


猫ちゃんだけではありませんが、年齢が上がるほど、腎臓をはじめとする臓器の働きは弱くなる可能性が高くなります。
病気はすぐに症状があらわれるものばかりではありません。
気づかないうちにゆっくりと進行するものもあります。
そのため、定期的に健康診断を受けることは、病気の早期発見に重要なのです。

 

見た目には気づかない病気を見落とさないために、年に1度は動物病院で健康診断を受けることを心がけましょう。
当院では、3種類のペットドッグ(健康診断)をご用意しています。
血液検査からレントゲンによる画像診断、エコー検査まで、健康状態や気になる症状に合わせてご案内が可能です。


同心動物医療センターの価格表>

 

 

猫の腎臓病は同心動物医療センターにご相談ください


猫ちゃんの腎臓病は、早めに対処するほどその後の状態の維持につながります。
「年齢が上がってきた」「症状で気になることがある」といった場合には、大阪市北区の【同心動物医療センター】で診断・治療を行えます。
まずは24時間ご利用いただけるWEB予約にてご予約いただき、大切な猫ちゃんの健康状態をチェックしていきましょう。

 

当院では、レントゲンや血液化学検査装置など、腎臓病の診断に必要な装置を複数そろえているだけでなく、急に体調が悪くなった場合には夜間診療も行っているため、迅速な対応が可能です。
腎臓病対策の食事についても、気軽にご相談ください。

 


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